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Mac Book Pro core i9発熱・排熱・熱暴走の対策

フリーランスエンジニアのためのスリーネクスト

概要

フリーランスエンジニア スリーネクスト

2018年版、2019年版、2020年版のMac Book ProはPC本体を薄し、グラフィックの性能をあげたことで排熱部分に欠陥があり、PCが常時高熱を発しています。この現象と対策を紹介する記事です。同じ悩みを持った方には大変有意義なページです。
特にハイスペック版 CPU Core i9の排熱機能が悪いです。

Mac Book Proの発熱測定前提条件

発熱検証用MacBookProの型年式

  • Mac Book Pro2019年16インチ core i9のバージョン

Mac Book Pro2018年15インチ core i9バージョンモデルがより深刻

熱暴走測定で利用するソフトウェア

  • Mac Fan Controll(フリーのソフトウェア)(温度測定と内蔵ファンの回転数計測)
  • アクティビティモニタ(Macに元々ついているソフトウェア)(グラフィック使用履歴)
Mac Fan Controllモニタ

参考値としてCPUが発熱で80度前後になるとサーマルスロットリングにかかります。

CPU のサーマルスロットリングとは、CPU の温度が上昇しすぎた場合にクロック周波数を落として温度を下げる機能です。サーマルスロットリングがないと CPU の温度は異常に達し、パソコンは自動的に電源が切れますが、サーマルスロットリングによりパソコンは動作し続けることができます。

サーマルスロットリングが機能しても温度が異常となってしまう場合は、パソコンは自動的に電源が切れます。サーマルスロットリングが機能するということは、CPUは本来の性能を発揮できなくなります。

MacBookPro core i9の発熱・排熱・熱暴走条件

熱暴走する条件

外付けのディスプレイを付けてMac Book Proで作業すると熱暴走が始まり常時発熱します。常にcore i9の温度は60度前後、GPUの温度67度で内臓ファンが5000回転は超えます。

負荷のかかるソフトウェアを利用しているわけではありません。上記測定ソフトウェアとインターネットブラウザChromeとFinderのみ利用した状態です。

熱暴走しずらい条件とデメリット

外付けのディスプレイをつけていないとそこまで温度が高くならず利用は可能です。しかし、作業効率を考えるとなかなか複数ディスプレイ出ないときついという方も多くいます。

負荷のかからない処理をするか3Dゲームをしないことです。しかし、折角の高性能PCの意味がありません。

Mac Book Proが排熱不全時の4つの問題と解決策

  • キーボードが発熱する現象と対策
  • MacBookPro内臓ファンに与える影響と対策
  • 高性能グラフィックカードが設計上使いこなせない
  • Core i7よりも低パフォーマンス

キーボードが発熱する現象と対策

【現象】熱でキーボードが高熱になり作業に支障が出る

キーボードで文章を打つのも躊躇するぐらい高温になります。ファンクションキーあたりが特に熱くなります。

少し負荷を上げるとCPU付近の温度が簡単に80度〜90度程度上昇します。Core i7モデルのMacBookProでも熱くなりますがCore i9はi7と比較ならないぐらい高温になります。

キーボードが薄く熱が通りやすくなります。高温になったPCの熱が伝わりやすくなったのが原因です。構造上の問題です。

MacBookPro自体の耐久性の面から言うと問題ない温度です。

【対策】外付けキーボードを用意する

キーボードが熱いので温度に影響のないように外付けのキーボード利用をおすすめします。金額もなかなかですがMac純正がいいです。

MacBookPro内臓ファンに与える影響と対策

【現象】内臓ファンが常に高速回転と耐久性が弱い問題

MacBookProの温度が上がると内蔵ファンが高速回転します。

内臓ファンが高速回転することで本体の温度を下げられます。そこでファンを制御するアプリがあり回転速度を自由に変更できます。しかし、内蔵ファンの耐久性はそこまで高くありません。常時MacBookPro内蔵ファンをフル回転にしておくとファンの寿命がて修理することになります。

そのためFan制御アプリを利用せずにMac自体の自然なファンの動きのままにしておきましょう。

【対策】外付け冷却ファンをつける

Mac Book Proが高温になるのはキーボードのファンクションキーから上のあたりです。その部分を集中的に冷やす2種類ファンです。

最も簡単で手軽な価格で対策できる方法です。

音は若干しますが強力タイプ
音は静かだが弱めのタイプ(十分冷える)

高性能グラフィック設計上の問題と対策

【現象】外付けモニターをつけただけでMac Book Proがすごく高温になる

根本的な問題はグラフィックカードの温度です。外付けモニターを使っただけでグラフィックカードの温度が上がり全体の温度が高くなりCPUがサーマルスロットリングし、様々な機能が著しく低下します。結果は以下の画像(クリックすると大きくなります。)

外付けモニターなし

モニターなしの温度

外付けモニターあり

外付けモニターあり

グラフィックの温度が上がって内臓ファンが限界に近い回転をしていることが確認できます。しかし、グラフィックカードの能力はほとんど使っていません。すごく余裕があります。

ノートPCでかなり薄いところにかなりいいグラフィックカードを入れているので設計上グラフィックカードの能力を完全に引き出すのが不可能です。

【対策1】eGPU外付けのグラフィックカードを使う

費用は高くなりますが効果絶大です。Mac Book Proの内臓のグラフィックカードを使わないで外付けのグラフィックカードに任せます。温度が上がる要因を外に持って行き、CPUやメモリの性能に集中させられます。

つまり、熱を負荷分散させ、それぞれの力を発揮させられます。

外付けのグラフィックカードのボックス

こちらはケースのみです。グラフィックカードは別売りです

注意ポイント

Macの場合はグラフィックカードのメーカーはAMDのRadeonのみ対応しています。nVidiaのGeForceシリーズは買わないでください。

外付けGPUを揃えるのに5万円〜10万円はします。複数画面を利用した作業をしたい方は外付けGPUの利用をおすすめします。もしくはMac以外のPCかデスクトップPCの利用がいいです。

【対策2】外付けモニターを使わない

ノートパソコンの1画面のみの使用に慣れることで高負荷にも耐えられます。対策無しで複数画面の操作はMac Book Proではおすすめしません。

Core i7よりも低パフォーマンス

【現象】高負荷の処理をするとサーマルスロットリング

サーマルスロットリングというPC本体が熱暴走した時に、自動で動作を抑制し発熱を抑える機能があります。

少し高負荷の作業をするとMacbookPro core i9のPCはよくサーマルスロットリングにかかり動作が遅くなってしまいます。
core i7ではサーマルスロットリングにかからないけどcore i9ではよくかかってしまいます。

【対策】CPUの対策

CPUに対する効果の高い冷却対策はありません。エアコンをつけて気温の低い環境で作業をすることです。

夏に外で作業をするのではなく寒いぐらいの環境で作業をした方が少しでも熱暴走を抑えるれます

Mac Book Proの買取

2018年版、2019年版のMac Book Proより2020版の方が排熱機能が対応しているので買い直すという選択肢もありです。

お金がかかりますが2018年版、2019年版モデルの排熱機能を考えると利用し続けるのは困難かと思います。2020年版はまだ、排熱機能がアップグレードされています。
それでも、corei7でグラフィック性能が低い方を選択した方が高い性能分使えます。

Mac Book Pro 再購入

Mac Book Proを買い直す時、Appleは下取りしてくれますが高くありません。中古品買取会社で買い取ってもらった方が高額なので以下の中古品買取会社おすすめします。

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